大船駅笠間口から少し歩いた先。神奈川県横浜市栄区の閑静な住宅街の一角にひっそりと暖簾を掲げる「鮨処もり山(すしどころもりやま)」は、1994年創業の老舗寿司屋です。
厳選した旬の海鮮を用いた寿司を主役とした「にぎり」と、刺身をはじめとする魚料理を織り交ぜた「コース」の二軸にて、お客様をおもてなししております。
親子二代で板場に立ちながら、江戸前の技と心を大切に真心を込めて一貫一貫握らせていただきますので、普段のお食事から大切な日まで幅広い場面でぜひご利用ください。
十九歳で寿司の世界に身を置いて以来、流行や華美な演出にとらわれることなく、基本に忠実に江戸前の技を磨き続けてまいりました。「段取り八分、仕事二分」の教えを胸に、見えない仕込みや丁寧な仕事こそが味を決めるという信念のもと、妥協なき真の一貫を追求しております。
日々の仕入れは、新鮮な海産物の流通拠点として長い歴史を持つ横浜市中央卸売市場にて行っております。三十年以上にわたり仲買業者の皆様と顔を合わせ続けてきたことで築かれた確かな信頼関係により、旬の中でも特に質の良い魚介のみを安定して仕入れられる点が当店の強みです。
穴子や蛤、小肌といった素材ごとに塩の加減や寝かせの時間を細かく見極め、最適な状態へと整える。その一つひとつの緻密な手仕事こそが、江戸前寿司の真髄であると考えております。修業先の寿司店から受け継ぎ、五十年以上継ぎ足し続けてきた煮詰めのたれや、寿司を引き立てる自家製のガリなど、細部に至るまで一切の妥協はございません。
シャリには、農家様より直接仕入れた魚沼産コシヒカリを使用しております。角の取れたまろやかな赤酢を合わせることで、口当たりのやさしい、ほのかな甘みを感じられる仕上がりに。お子様からご年配の方まで幅広い世代の皆様に美味しくお召し上がりいただけることと存じます。
調理師学校在学中より、銀座の名門「勘八」にて十一年ほど修業を重ね、職人としての基礎から実践まで徹底して学んでまいりました。その中で常に心に留めてきたのが、一つひとつの所作における行儀と丁寧さです。料理そのものの技術はもちろんのこと、カウンター越しの立ち居振る舞いや店内の清潔さに至るまで、すべてが〝見られる仕事〟であるという意識を持ち続け、常に整然とした在り方を心がけております。
「勘八」での修業を終えた際、独立にあたり「勘」や「八」の名を受け継ぐ選択肢もございました。しかし親方より「自分の名前に責任を持ってやれ」との言葉を受け、誰かの看板に頼ることなく自らの名で挑むことを決意。出身地である大船へと戻り、かつて祖母が酒屋を営んでいた思い出の地にて「もり山」の暖簾を掲げるに至りました。現在は息子とともに板場に立ち、親子二代で伝統の味と想いを守り続けるとともに、日々さらなる研鑽を重ねております。
職人の真髄に触れる完全予約制の夜
夜のお品書き
本物の江戸前鮨をより身近に感じる
昼のお品書き